シェアハウスのあれこれ 2 ~年金生活おばあさんと~
さて、シェアハウスのあれこれ 2 ~年金生活おばあさんと~
のお時間がやってきました。シェアハウスでは、さまざまな貴重な(奇妙な)体験が出来ます。多分、メンタルが強くなれます。そして「寛容的になれば生きやすい」っていうことに気付けると思います。
*1を読んでいない方は、こちらからどうぞ↓
aya11haribo18.hatenablog.com
ここで、重要登場人物である”年金生活おばあさん”の生態について。
・65歳以上70歳未満
・現役時代は結構稼いでた
・大きな笑顔がステキ
・美意識高い
・ヘビースモーカー
・1日中パソコンゲームをしている
・外出はほぼしない
・常に何か小言を言っている
こんな感じです。
大切なテスト前にもかかわらず、おばあさんから怒られた(!?) 私ですが、テストのことで頭も気もいっぱいだったので、普通に生活できていました。
そして、いよいよ筆記テスト・口頭テストが終了し、無事に合格しました。やっと休息できるので、部屋で映画を観たり、友達とカフェに行ったりして過ごしていました。
そんなある日の夕方、おばあさんから「今日は~作るんだけど、一緒に食べる?」と言ってもらい、晩ごはんを一緒に食べていました。談笑をしていると、
「この家で、居心地よく感じている?自分の部屋だけじゃなく、もっと動いていいのよ。ここはあなたの家でしょ?それともやっぱり、若いことのシェアハウスの方が良いのかもね。」
と言われました。本当に気遣ってくれているのか、遠回しに「出て行ってほしい」ということなのか、どちらか分からないなぁと正直思いました。
ちなみに、おばあさんがほぼ1日中過ごしているパソコンルームは、キッチンと私の部屋の間に位置していて、ドアは常に全開です。私がキッチンに向かうときは、お互い横目で視界に入る感じです。そしてなんと、私専用の冷蔵庫は、そのパソコンルームの中にあります。
この微妙に気を遣う感じ、伝わるでしょうか。(笑) 特に、冷蔵庫を使いたいときは、無言ではその部屋に入りにくいので「軽い会話をしよう」と思いました。
「元気?」「今日は何するの?」「昨日は何したの?」という会話の切り口が一般的(私的には)だと思うのですが、それが使えません。なぜなら、毎日ずーっと家でパソコンゲームをしている人なので、予定を聞くも何もありません....
そういうわけで、キッチンや冷蔵庫は、無意識に極力使わないようになっていました。(本当は自分で料理したものを食べたいのに!!!)
ですが、おばあさんから「もっと好きに使ったら良い」ということを言われたので、その日からキッチンを積極的に使うようにしました。
「やっと好きなもの、好きな味が食べれる~」と思って、ほぼ毎食、料理していました。(醤油、カツオだし、味噌、焼きそばソースの味がめっちゃ恋しくなります!)
すると間もなく新しい要求をされます.........(笑)
「私の部屋(パソコンルーム)の前を行ったり来たりしてるだけなの、好きじゃないわ!(もっと話かけてってこと) 心地よくない。ベランダでコーヒー飲もうとか誘ってくれたりしても良いのよ。あと、あいさつもちゃんとして。ここは*学生のシェアハウスとは違うの、私の家よ。」*学生シェアハウスの場合、その家は誰の所有物でもない
お気づきでしょうか.....そうです、言っていることがコロコロと変わるのです。
そして、とにかくもっと構ってほしい、気遣ってほしい人なのです。
あいさつに関しては、確かに自分からあまり言っていなかったかもしれません。というのも ”郷に入っては郷に従え”と思って、おばあさんに合わせていました。
そして、この頃から私はあることに気付いていました。友達との電話で、私に関する小言を言っているのです。部屋が隣+ドア全開なので、分かります。しかも、たまにおばあさんの友人がお茶しに来るのですが、明らかにその時も私のことを言っています。
めっちゃ気分悪いです。それも、1,2回とかじゃなくて、週数回ありました。コソコソ言ってるのも聞こえるし、そんな家で落ち着くわけない!!!!何回か、その場に乗り込もうかと思ったくらいです(笑)
嫌な感じだなぁと強く思う一方で、
(私が親切じゃないのかなぁ....シェアハウスに向いてない性格なのかなぁ....)
という気持ちもあったので、状況を改善すべく、歩み寄ろうという努力もしました。
買い物に行くときは「おつかいありますか?」と聞くようにしたり、
会話の中で気になると言っていたチョコレートを買ってきたり、
ご飯を作ったら「お腹空いてますか?良かったら一緒に」と誘ったり。
でも、周りの友達や彼氏にその状況を話すと「新しい部屋、探し始めた方が良いよ!」と提案されたので、もうこの頃から、ちょくちょく探し始めていました。
1の記事でも書いたように、家を見つけるのは簡単ではありません。メッセージを10件送って数件返事があるかないか、という感じでした。でも「同居人との状況はどうあれ住む部屋は今あるから~」と思って、焦ってはいませんでした。
そして住み始めて1ヶ月弱が経ったある日、ついに事件は起こります.....
40歳以上も年齢の離れた外国人と、ほぼケンカに近い、言い合いをしました。
ちなみに私は、結構寛容な方だと思うし、穏やかな性格だと思います。(でも実は強いところもある)
ある日の朝、「おはようございます~」と声をかけると、
「大変だわ!洗浄機が壊れたの!」
と何やら大ごとの様子です。キッチンの様子を見に行くと、床にタオルが敷き詰められている状態でした。何が原因か分からないですが、水が漏れてきたそうです。
私もキッチン周りを軽くチェックしましたが、素人には分かるはずもなく、
「あ~あ....もしかしてココからですかね...?」
というような会話をしました。洗浄機を乾かすために、乾燥モードにしようということになり、スイッチを押しました。
「まだ時間掛かるわ。朝食でも済ましたら。」
と言われ、その通りにしました。私はその日、午前中に役所に行かなければならなかったので、少し急いでいました。朝食を終え、準備を済ませ、
「役所に行かないとダメなので、今から行ってきますね」
と告げ、家を出ました。
約1時間後、家に戻りました。すると、すぐさま呼び出されました。
「あなたはこの家で何もしてくれない。今日も”何か手伝うことはありますか?”というセリフを期待してたのに。あなたとは合わないわ。契約を打ち切るわ!あと、あなたの彼氏が毎週末遊びに来るのも気に入らない。もう泊まらせないで。」
(ここに至るまでに、度々色んなことを言われてきて、歩み寄ろうと試みたけど、そういう所は一切目に入っていないし、自分の都合良いことばかり言ってくるし)
と、もう怒りと呆れが爆発しそうになりました。でも、ある程度冷静にならないとドイツ語がぐちゃぐちゃになるので、頑張って抑えて、言い返しました。
「今日は役所で予約があったんですよ。”何もしない”ってどういう意味ですか。私たちが合わないというのは良く分かります。既に以前から、新しい部屋探し初めてます。あと、私の彼氏が泊まるのOKかって、契約時に私たち確認しましたよね?違う街から来てくれてるのに、半日で帰れっていうんですか!?というかなぜダメなんですか?」
すると、さすが、しっかりと言い返してきます。
「この家はあなたのものでもあるのに、自分のことしかしないじゃない。確かに泊まるのOKと言ったわ、でも”毎週末”とは言ってない。そんなに来客があると、私が好きなように動けないわ。新しい部屋もう探してたの...!?あ~そうね、あなたには若い子との方が合うわよね~」
私の家であるというなら、なぜ私の好きなように来客を招いてはダメなんでしょう。
そして最後の一言、完全に嫌味を言われたので、「そう思います。」とお返ししました。
でも引っ越すとはいえ、もうしばらくは住まないといけないし、ケンカ別れなんか良くないに決まっているし、私のせいで日本のイメージ悪くなったら嫌だと思って、数時間後に、
「何か手伝うことあったら言って下さい。悪気があって何もしてないんじゃなく、どこまで何を私がやって良いのか分からないんです。それに私、あなたとケンカしたくありません!」
と伝えました。
この事件をキッカケに、気まずい空気が”しばらく”流れます。
思っていたより長くなってしまったので、3に続きます!;)